以前の記事で、運動能力向上の秘密は7つのコオーディネーション能力にあるとお伝えしました。7つのコオーディネーション能力について1つずつお伝えしていきます。
3回目の今回は、「リズム化能力」についてです。
*前回までの記事をご覧になっていない方は、先にこちらをご覧ください♪
音に合わせる
リズム化能力は7つのコオーディネーション能力の1つですが、みなさんはリズムと聞いて何を思い浮かべますか?
パッと思いつくのは、音楽に合わせて踊ったり、テンポ良くドラムをたたくなど、音楽絡みが多いのではないでしょうか?
音に合わせることはリズム化能力を鍛える上でも重要な要素の1つなのですが、他にも鍛えておきたいリズム化能力があるので、そちらも見ていきましょう。
野球やサッカー、バレーボールにもリズム化能力って必要なの?
もう1つのリズム化能力は、スポーツ動作特有のリズムです。
野球やサッカー、バレーなどのスポーツとリズムは一見関係なさそうに見えますが、チームプレイにも個人プレイにも必要な能力になります。
チームプレイでは、例えばバレーボールのレシーブ・トス・アタックの一連の攻撃がこれにあたります。阿吽の呼吸と言い換えても良いかもしれません。
個人プレイでは、サッカーやバスケなどのドリブルからのシュートがこれにあたります。
もしバスケの試合で、ドリブルシュートが毎回同じリズムやタイミングだったらどうでしょう?ワンパターンのリズムでは、すぐにディフェンスにカットされてしまいそうですよね。
だから、リズムを鍛えると言っても、同じことばかり練習するのではなく、得意なリズムも苦手なリズムも、様々なパターンに瞬時に対応できるように鍛えておく必要があります。
そう考えると、最低でも人の数だけ(人の数以上)パターンが必要になりなりますね!
やってみよう!
〈リズム化トレーニング〉
・線の上に、マーカーを不規則な間隔で置く。
・線の上を、マーカーを踏まないように3拍子(イチ・二・サンの、イチの時に地面を強くたたき、大きな音を出す)のリズムで歩く。
できれば、何か1つのスポーツや技術を追求する前に、リズム化能力を含めた7つのコオーディネーション能力を満遍なく鍛えておくと、様々なスポーツ・様々なシーンで応用が効きます。
結果として「あの子はスポーツ万能だ!」などと言われるのです。