お子さんに大きめのシューズを履かせてませんか?お子さんの成長を阻害する危険があります!!

お子さんに大きめのシューズを履かせてませんか?お子さんの成長を阻害する危険があります!! shoes

子どもにスポーツをさせたいという親御さんは多いでしょう。 そしてスポーツをするにはいろいろな用具が必要ですね。ここでは「子どものシューズの選び方」について解説したいと思います。

スポーツ店でよく耳にする会話で「足がすぐに大きくなるから大きめのサイズを選んでおきなさい」子どものシューズ選びでよく聞かれるフレーズです。

確かにどんどん足は大きくなりますが、結論からお話ししますと大きすぎるシューズは発達途中の子どもの走り方など身体の使い方を阻害してしまい、お子さんのスポーツにおける可能性を最大限に引き出せなくなることがあります」

子どもの足は、男の子で14、15歳くらいまで、女の子で12、13歳ごろまで伸長します。

大きすぎるシューズを履いてしまうと足とシューズの一体感がなくなり、特に蹴り出しがスムーズに行われなくなります。シューズの中で足がズレてしまったり、シューズは爪先で曲がるように設計され、土踏まずに下がるにつれて芯材を入れたりしてシューズのボディ剛性を保っています。

つまり、つま先の曲がる位置とシューズの曲がる位置がズレてしまい、曲がらないところでつま先を曲げようとするので、蹴り出しが弱くなり足が上がりません。蹴り出しが弱くなると足の指の力が発達せず踏ん張りが弱くなります。

サッカーだと相手にコンタクトされたらバランスを無くしボールを取られてしまいます。強い踏み込みができないのでシュート力も弱まるでしょう。テニスならサイドに振られて戻るときの反転が弱くクイックにできなくなり、ボールに追いつかない。「もっと早く動いて!」は解決の言葉にはなりません。

もしかするとその原因は我々親のシューズ選びなのかもしれません。

お子さんに大きめのシューズを履かせてませんか?お子さんの成長を阻害する危険があります!!

他のスポーツでも様々な場面で足指の踏ん張り、蹴り出しの強さがプレースキルに反映されます。それができないと蹴り出しを補うために身体のどこかにシワ寄せがくることになり怪我を誘発することにもなります。

その怪我は意外にも肘や首などに及ぶこともあり、原因がなかなか突き止められないこともあります。私が怪我を診るときは、どこから怪我が来ているのかクローズキネティックチェーン(閉鎖運動連鎖)の考え方で考察するとその多くは足部(足首から下)にありューズのサイズ選びやタイプを間違っていることに辿り着くことも多くあります。

子どものシューズ選びにおけるポイントはとにかくサイズ選択です。

●ジャストフィットのサイズ選択
*足長(実寸より1㎝以上大きなシューズは選ばない)
*足幅(できればピッタリ。幅が緩いものは足がシューズの中でずれてしまいます)

子どもが上手く蹴り出しできているかを観察してみてください。足を引きずって歩幅が狭いようでしたら今一度シューズサイズを見直してはいかがでしょうか。身体の使い方を覚える今しかありません。

ただこんな声が聞こえてきます。
「子どもの足がどんどん大きくなるから買い替えも頻繁になると、、。」

今大きめのシューズを履かせて、子どもの足が成長してちょうど良いサイズ感になった頃、すでにシューズは履きつぶされてそろそろ新しいシューズを購入しなくてはなりません。そこでまた大きめのサイズを購入して足がシューズにちょうど合ってきた頃に履きつぶされて、また大きめのシューズを購入する。

というこのサイクルと、

ジャストフィットのシューズを購入して、足が成長してシューズが小さくなったら、またジャストフィットに履き替える。この履き替えのサイクルの足数はさほど変わらないのです。

ゴールデンエイジと言われる子どもの身体能力、運動能力が著しく伸びる大切な年頃です。その年頃で身に付けたものは成長に伴って、将来の大きな糧になります。ジャストフィットのサイズ選択をして子どもの能力の可能性を広げてあげましょう。

プロフィール
お子さんに大きめのシューズを履かせてませんか?お子さんの成長を阻害する危険があります!!

用具選択のプロ ・スポーツプロダクトトレーナーライセンス主宰
<足とシューズの専門家>
一般社団法人日本アスリートテクニカルサービス協会 
代表理事 江口貴弘
オフィシャルサイト

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