整形外科!?それとも整体!?子どもがケガをしたときに連れていくべき病院とは

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部活動やクラブ活動から帰ってきて、子どもが「痛い!」と訴えたとき、あなたはどうしていますか?「いつものことだから」と、そのまま練習に送りだしている方もいるのではないでしょうか。

実はその痛み、大きなリスクを伴う場合もあります。

今回は、スポーツ向けサポート・ケア製品のブランド「ZAMST」にご協力いただき、日頃からスポーツを行っている小・中学生のママ3人から、子どもが訴える体の痛みにまつわる悩みをお聞きしました。湘南ベルマーレトライアスロンチームのヘッドコーチである中島靖弘さんを交えて、子どもの「痛い!」への向き合い方について考えます。

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▲ 奥田美知代さん
サッカークラブに通う中学1年生男子とテニスクラブに通う小学3年生男子のママ。
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▲ 大野みずほさん
バスケットボール部に所属する中学1年生男子とサッカークラブに通う小学4年生男子のママ。
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▲ 比護紀子さん
バレーボール部に所属する中学1年生男子とサッカークラブに通う小学2年生女子のママ。
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▲ 中島靖弘さん
湘南ベルマーレトライアスロンチームヘッドコーチ。オリンピック選手からモデル、一般ランナーからトップアスリートまで、さまざまな選手のフィジカルトレーナーを担当。ケガ予防やコンディショニングの知識と経験を生かし、身体が本来もっている機能を活かした科学的なコーチングを実践している。
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▲ 池森さん
「ZAMST」を取り扱う日本シグマックス株式会社でプロモーションを担当している。

今回、「スポーツをする少年・少女のママの悩みを解消したい」というピクロの思いに賛同し、同社ショールームにて座談会を開いてくれました。

子どもの「痛い」にどこまで付き合えばいいの?

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奥田さん

子どもに『痛い痛い』と言われるのですが、どのくらい痛いのか、どういう痛みなのか、わかってあげられないんですよね。

サッカーをする中学1年生と、テニスをする小学3年生のお子さんをお持ちの奥田さん。子どもの体は心配ですが、中学生ともなると「休みたくて痛いって言っているのかも……」と疑ってしまいがち。どこまで対応すればいいのか悩んでしまいます。

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比護さん

部活動が終わったあとが一番痛がって、しばらくするとまた治る。その繰り返しなので、どっちなのよ!と思わず口にしてしまうこともあります……

比護さんの二人のお子さんはバレーボールとサッカーをやっています。日にちを空けて痛がるので、病院に行くべきかどうか判断に迷ってしまうそうです。

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大野さん

つい最近、上の子どもが部活動中に足首を捻挫してしまって。
2週間くらい運動せずに通院していたのですが、痛みがなくなったのか、病院も行かなくなってそのまま運動を再開してしまったんです。

バスケットボールをする中学1年生とサッカーをする小学4年生のお子さんがいる大野さん。お医者さんに言われた最後の1回の通院を子どもが行ってくれず、完治しないままなのではないかと心配しています。

子どもは大きくなるにつれて、自我が芽生え「自分の思い通りにやりたい!」という気持ちが強くなるもの。わが子の訴えを信じてあげたいものですが、なんとかママを欺こうとしたり、言うことを聞いてくれなくなることもあるでしょう。

また、体が大きくなっても、まだまだ子ども。痛みの詳細をうまく伝えられないこともあり、ママたちは子どもたちが感じる痛みに、どう対応すればいいのか悩んでしまうそうです。

そんなママたちに中島さんは警鐘を鳴らします。

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中島さん

お子さんの『痛い!』を軽く捉えてはいけません。捻挫などのケガの可能性が十分にあります。

一体、どんなリスクが潜んでいるのでしょうか。

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中島さん

しっかりと、お子さんの言葉に耳を傾けてあげましょう!

繰り返す痛みは、原因を明らかにしてあげる必要がある

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中島さん

踵(かかと)の成長痛などは外見からほとんどわからないこともあるんですよ。また、捻挫には腫れないものもあります。痛みの感じ方は人それぞれなので、痛くないからといって一概に軽傷とは言えません。

一般的に腫れ上がる印象のある捻挫。

そもそも捻挫とは、ジン帯が伸びて損傷してしまった状態を指します。
骨と骨をつなぐ役割をしているジン帯が伸びてしまうと、伸びてしまったビニールが元に戻らないのと一緒で、ジン帯も元に戻ることはありません。
伸びてしまったジン帯は、骨と骨をしっかりとつなぐことができなくなるため、グラグラと安定しなくなり、結果、捻挫しやすい状態になってしまいます。

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中島さん

少しの段差で痛めてしまうくらい、慢性的に足首がゆるくなってしまう子どももいるんですよ。

捻挫が癖になっている状態だと、いざというときにケガに悩まされたり、チームの練習に参加できず、自分の思い通りのパフォーマンスができなくなることもあります。

だからこそ、子どもが繰り返し痛みを訴える場合は、しっかりと痛みの原因を知るべき。 痛みをそのままにするのは危険が伴います。

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中島さん

ケガを完治させるには時間がかかります。

『痛み』がなくても見た目に現れていないだけで、完治していない場合が多いのです。

子どもが痛がったら、まずは整形外科へ

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大野さん

ケガが癖になったら、子どものモチベーションも落ちてしまいそう……適切に対応したいです。でも、子どもが痛がったら、まずはどこに行けばいいですか?

子どもが繰り返し痛みを訴える場合は、痛みの原因を知る必要があるとわかったところで、ママたちからはこんな意見が。整形外科や整骨院、接骨院や整体など、病院の選択肢はさまざまで、どこに向かえばいいのか迷ってしまいますよね。

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中島さん

まずは整形外科に行きましょうなぜなら、関節の中で何が起こっているかは、見た目だけですべて解明することはできないからです。たとえば『関節ネズミ』といって関節の中に小さな骨や軟骨のカケラが入り込み、痛みを感じさせる症状などは、レントゲンを撮らないとわかりません。レントゲンは、医師など専門的な資格を持った者しか撮影できないので、まずは整形外科にいって診察してもらいましょう。

病院の整形外科では、医師が診察や治療を行います。鍼灸院、整骨院では、柔道整復師や鍼灸師など、国家資格を持った人が施術を行いますが、診断をすることはできません 。

整体は民間サービスなので、主にリラクゼーションがメインとなります。スポーツトレーナーが所属する場合は、スポーツへ復帰する際のトレーニングやケガの再発予防を指導してもらえる可能性もあります 。

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中島さん

まずは、整形外科でしっかり診断してもらって、病院からの指示があれば鍼灸整骨院などに行きましょう。整形外科からの指示があったり、リハビリやケガの再発予防のために、鍼灸整骨院やスポーツトレーナーの指導を受けられるような施設に通うのもいいですね。

それぞれの施設によってできる処置が違います。ケガの段階に応じて適切な病院を選び、通い続けることが完治への近道となることを覚えておきましょう。

家庭でできるケガへのケアと予防法

痛みやケガを繰り返さないためには、家庭でのケアも大切なのだそう。池森さんがママたちに的確なアドバイスを授けてくれました。

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池森さん

ケガをした直後は、安静を保つことが大切です。腫れや痛みが引いてきたら、徐々に動かしていきましょう。その際に、まだ恐怖心や再発の恐れがある場合は、サポーターを使うことをおすすめします。

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サポーターを使用することにより、再発を予防できる場合もあるそうです。

また、ケガの再発予防には、筋力をつけたり、ストレッチをしたりすることも重要とのこと。ケガの直後は、関節や筋肉の動きがおとろえているので、自由な動きができるように整える必要があるのです。

関節や筋肉が元に戻るまでの間、サポーターで保護しながらトレーニングを行うという方法もあります。

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池森さん

プロ選手はケガをしていなくても、予防のためによくテーピングをしていますね。お子さんが、自分で効果的なテーピングをするのは難しいでしょう。そういう意味でもサポーターは便利。つけたり取ったりも簡単なので、子どもだけでもできます。

ケガへの対応は、病院に通い治療することはもちろんのこと、高いパフォーマンスを続けるためにも、丁寧なケアやその先の再発防止が大切なのです。

痛みの原因を正しく理解して、子どもの「痛い」に向き合おう

整形外科!?それとも整体!?子どもがケガをしたときに連れていくべき病院とは

子どもの『痛い!』にはケガのリスクやケガが癖になっているリスクがあるため、必ず対応し、丁寧なケアや再発防止をすることが重要です

整形外科!?それとも整体!?子どもがケガをしたときに連れていくべき病院とは
奥田さん

病院に行くように言っても行ってくれません。サポーターもそのうち部屋の隅にポツンと置いてあったり…

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中島さん

そんなときは、ケガのメカニズムを伝えてみましょう。

ケガが完治しないまま運動を続けるとケガをしやすくなったり、パフォーマンスに影響が出たりすることがわかれば、お子さんも病院に通ってくれます。ママがケガのメカニズムを理解することで、子どもへの説明もしやすくなります。ときには部活動の先生やチームのコーチなど、家族以外の人から話してもらうのもおすすめです。

子どもの『痛み』と向き合う5つのポイント
  • 子どもが訴える『痛み』にはケガの可能性あり。必ず対応しよう。
  • 子どもが痛みを訴えたらまずは整形外科へ行こう。
  • 医師から「完治した」と聞くまで通院しよう。
  • ケガの後は、入念なケアや再発防止に努めよう。
  • 子どもには、ケガのメカニズムを説明。ときには家族以外の人の力も借りよう。

今回ご協力いただいた「ザムスト-ZAMST」 とは…

ザムスト-ZAMST

医療メーカーとして整形外科向け製品を開発・製造する日本シグマックス株式会社が1993年に設立した、スポーツ向けサポート・ケア製品のブランドです。スポーツドクター、トレーナーなどの知見を反映するともに、各種競技者の生の声を取り入れて、ケガ・障害の予防・再発予防およびパフォーマンス向上の手助けとなる製品を製造しています。その品質・機能性は、トップアスリートをはじめスポーツ愛好者から、多くの支持を集めています。

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