「うちの子がどんくさいのは、私が運動音痴だから?」
「誰に似たのか?この子は運動神経が悪い・・・」
そう思ったことはありませんか?
そして、
「運動好きになってほしい!」
「スポーツで活躍してほしい!」
「明るく自主性・社会性のある子に育ってほしい!」
でも、
「子どもと何をして遊べばいいかわからない・・・」
「何のスポーツをさせればいいかわからない・・・」
と思っているのではないでしょうか?
運動神経が良い子と言えば、パッと思いつくだけでも
・足が速い
・ボールさばきがうまい
・バランス能力が優れている などがあげられると思います。
これらの秘密は、「コオーディネーション能力」と呼ばれるものにあります!!
■コオーディネーション能力とは一体何なのか?
人は、信号の色に反応して行動したり、よーいドンのピストルの音を聞いてスタートしたり、音楽に合わせて踊ったりします。
カラダの中ではどうなっているのかというと、
・視覚や聴覚、触覚などの感覚器で情報を受け取り
・受け取った情報を脳で処理します
・動作実施に向けてイメージ、プログラミングし
・筋肉や腱、関節など、身体各部位で操作・調節して
・実際の動作が行われます
この、神経系を介した一連の流れを、より速くスムーズにおこなう能力をコオーディネーション能力といい、その能力を向上させるトレーニングをコオーディネーショントレーニングといいます。
コオーディネーション能力には、定位・反応・バランス・リズム化・分化・連結・変換の7つの能力がありますが、これらを満遍なく鍛えることで運動神経が良くなります(詳しくは次回以降で説明していきますね)。
運動神経が良いの正体は、インプットしたものを操作・調節してアウトプットする能力だったのです! そして、この運動神経の良さは遺伝ではなく、育むことができるのです!
■ではコオーディネーショントレーニングを子どもがやるとどうなるの?
筋トレは成長途中の子どもはやらない方がいいよ!というように何事にも発育・発達に適した時期というものがあります。
生後すぐに急激に発達するのは神経系といわれています。神経系はコオーディネーション能力と密接に関係し、4~5歳で80%が完成し、6歳で90%が完成します。
その後12歳頃に100%に近づき、20歳頃を境に年齢を重ねるにつれ、ゆるやかに低下していきます。
コオーディネーショントレーニングに最適な時期は0歳~12歳と言えます。
コオーディネーション能力はスポーツの土台ともいえるもので、土台が大きければ大きいほどピラミッドも大きくなります。
つまり、学校年代やそれ以降でスポーツを行う際の伸びしろが増えるのです。 より高い位置(世界)を目指すことも可能になるし、何をやってもうまくできるというのはここからきています。
世の中的には、いろいろなスポーツを経験させると運動神経が良くなる! だから子どもにはサッカーもテニスもゴルフもやらせようと思われる方が多いのですが、実はそうではなかったのです。
次回は、コオーディネーション能力の詳しい内容やトレーニングを紹介していきますね! お楽しみに!!